塩尻市の湖・池・その他

塩尻市には「ふるさと20選」に選ばれた20ヶ所の湧水があります。

さらに日本海につながる信濃川水系(しなのがわすいけい)の「奈良井川(ならいがわ)」「田川(たがわ)」、太平洋につながる天竜川水系(てんりゅうがわすいけい)の「小野川(おのがわ)」がながれています。

そして、塩尻峠(しおじりとうげ)、善知鳥峠(うとおとうげ)、鳥井峠(とりいとうげ)は、これらの川がはじまるところです。


塩尻市の湖・池・その他


みどり  ( かな

みどり湖は、長野県塩尻市にある湖。信濃川水系田川に建設されたダムによって形成されるダム湖(人造湖、ため池)です。

みどり湖の歴史

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がわうら ( かな

田川浦湖は、塩尻市にあるみどり湖に隣接する湖。

信濃川水系田川に建設されたダムによって形成されるダム湖(人造湖、ため池)です。みどり湖より15年ほど前に造られた潅漑用水池です。

田川浦湖の歴史

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くつざわ ( 

沓沢湖は、長野県塩尻市にある湖。信濃川水系沓沢川に建設されたダムによって形成されるダム湖(人造湖、ため池)です。

沓沢湖の歴史

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はたいけ ( ひろおか



えびいけ ( ひろおか



ぶんすいれい ( とうげ

善知鳥峠の嶺のうえから湧き出る水が左右に別れ、ひとつの瀬は北流して日本海に注ぎ、ひとつの瀬は南流して駿河湾に注ぎます。この分水嶺を、当時の村民は「水ノ別レ瀬」と言いました。この別れ瀬の湧水を水源とする善知鳥山川と呼ばれる渓水は、善知鳥峠耕地の用水となっています。

塩尻市は、水を中心に考えれば水源地域に立地しています。その多くの地域は犀川の水源地域で占められていますが、一部地域は天竜川の支流小野川に属しています。犀川は流下して信濃川に合流、 日本海に流出し、天竜川は太平洋に流出する河川であるから、塩尻市域は太平洋と日本海に流れる河川の分水嶺を含む地域と言えます。標高は640m~1,781mにあり面積172.36平方キロメートルの地域です。この面積のうち、小野川の占める流域は16.52平方キロメートルで、全域の9.6%でしかありません。太平洋、日本海への河川の分水嶺に当たる地域の割には標高がそれほど高くはなく、流域としては大半が日本海側に含まれるのが地域的特徴です。

小野川を除く主な河川の流向は南から北に向かうもので、東から横峯、高ボッチ山、東山を経て塩尻峠に達します。本来の分水嶺は、ここから善知鳥峠へ向かうものですが、塩尻市の境界は塩尻峠から南に回り込み、小野峠(三沢峠ともいう)を経て辰野町小野の集落を横切り、霧訪山に達する。この地域で小野川の流域の一部を駆け込むことになります。霧訪山からは再び犀川流域の分水嶺を辿りますが、塩尻市の最南端日出塩境沢で北西に曲がり、楢川村との境界をたどって奈良井川を横切り、上小曽部の最端から再び犀川の分水嶺を東北に辿り、松本市との境界に達します。

塩尻市の主要な河川は犀川水系の田川と奈良井川、および天竜川水系の小野川ですが、田川には大沢川と四沢川・松井沢川が、奈良井川には小曽部川と尾沢川が主な支流として流入しています。

塩尻地域には自然湖沼はありませんが、河川をせき止めて造成した農業用の溜池群が存在しています。中でも大きいのは沓沢湖とみどり湖で、ほかには2ヘクタールに満たない灌漑用のため池です。塩尻市の陸水としては、この他に地下水と鉱泉があり、それぞれに私たちの生活と密接な関係を持っています。

(塩尻市誌より参照)